まず、プラごみの分別の必要性はあると思う。
それは再生のためではなく、燃やしてエネルギー源とする為に。
記事中に再生されたのは25%とあるが、おそらく工業系の廃プラだろう。
射出成型機などから出る廃プラは純度が高く再生も可能かもしれない。
一般のゴミと言われる廃プラはペットボトルを除いて再生は不可能に近いだろう。
少なくとも採算面で折り合いがつかないだろう。
プラスチックの再生は技術的には可能になっているらしい。
しかし、再生のために使用される薬材、エネルギーが再生されるプラスチックを上回てしまう。
高効率の再生工場を作れば可能かもしれないが、高額な建設費の為にあちこちに建設するわけには行かない。
排出場所から何時間もかけ大型トラックで燃料を使って運んでいたのでは、リサイクルどころではない。
廃プラスチックは熱源として利用するのが一番効率が良い。
その為には排出される有害ガスや灰などの対策技術の進歩が必要だ。
熱源として利用すれば、化石燃料の消費を抑えられる。
また発電に利用し、廃熱を地域暖房などに使う事も考えられる。
各自治体に処理施設を設置すれば効率も上がるだろう。
一番有効なのは廃プラに価値を持たせる事だ。
つまり廃プラを買い取る仕組みを確立する事。
そうすれば、分別も進み、可燃ごみとして廃棄される事も減るだろう。
費用は国で負担すればよい。
そのうち、回収業者が生まれるだろう。
昔あったチリ紙交換のように。
あれはとても有効な回収システムだったと思う。
ゴミは日本の重要な資源である。