隠居の雄叫び 【じゃがいも亭国】

ライフハックを仲間で共有し、乱世を笑って生きて行く

【隠居の病気 突発性拡張型心筋症その2 9/16】

60歳近くになると心臓にいろいろと不具合が出る人も多くなってきます。

階段を登れないとか息切れがするとか。

でも、そんな変化以外にも心臓が悲鳴を上げている場合があります。

隠居の心臓病が判明するまでを書いてみます。
心当たりがある方は病院を受診してみてください。 

今から6年前ぐらいの事です。
夜寝る時にゲップが連続して出るようになりました。
おかしいなと思いつつ、次第に横になると息が出来なくなるような状況になってきました。

とうとう、座った状態でしか寝る事が出来ず、机で寝たり、車の中で寝たりが続きました。

とうとうフラフラになり、歩けなくなりました。
これは寝不足に違いない。
そう思い、ゲップが続いていたので消化器科を受診しました。

診察してもらい、次回来院の時に胃カメラを飲む事になり、待合室で胃カメラの説明書をもらって読んでいたら、看護婦さんが小走りにやって来て、耳元で「あんた、胃カメラどころじゃないってよ」と悪魔のささやきを残して去っていきました。

 再度、診察室に呼ばれ、真っ白なレントゲン写真を見せられました。
「これ見て、何も映ってないだろ、こりゃ重症の肺炎だ、すぐに大きな病院へ行きなさい。紹介状書くから」
また待合室で待っていると紹介状を渡されました。
先ほどの看護婦さんから「すぐ行きなさいよ、寄り道は絶対ダメ。1分を争う状況だから」
そう言われ、会計を済ませ、その足で大きな病院へ。

内科を受診の後、呼吸器内科へ回されました。

呼吸器内科ですぐ入院しろと言われましたが、貧乏な隠居はお金がありません。
入院を断り帰ろうと思ったのですが、その時例の言葉が。
「あんた死ぬよ」
まあ、そう言われても咳も出ないし、痰も出ない。
入院しろ、しない。で揉めていると、ケースワーカがやって来てお金のお話。

どうやら、かなり補助金で賄われるようなので、とりあえず帰って算段する事に。

でも、医者が「医者としてこのレントゲンを見て帰す訳には行かない」と言い張りましたが、患者に入院の意思はありません。ときっぱり言ったら・・・

「まあ、いいわ。どうせ救急車で来ることになるから」

捨て台詞を聞き流しながら、帰宅。

補助金を調べると、月単位で計算するようなので、月が替わるまで待って入院。
そう、隠居が入院したのは重症の肺炎と言う病名でした。
この時点で動機も息切れもまったくありません。
まさか心臓とは思ってもいませんでした。
金はカードで借金する覚悟。
ゲップは続き、やはり寝られなかったので、入院やむなしと考えました。

肺炎で入院するも、ゲップも続き、横になって寝る事も出来ませんでした。
さらに、夜になると、体がとても熱くなって汗がしたたり落ちるようになりました。
しかも、糖尿病がひどすぎて肺炎の薬が使えないらしく、まず減量が言い渡されました。
その間も抗生剤などが処方されましたが、一向に良くなりませんでした。

1週間ほど過ぎ、内科の先生に一度心臓の検査もしてみましょうと。それ以外にもゲップの原因を探すために胃カメラを飲みました。これは辛かった。
で、胃カメラ胃がんが発見されました。www

夜の症状は次第にひどくなり、起きていると他の患者さんに迷惑なので一晩中廊下で朝を待つ日々が続きました。
夜の病院は怖い、お化けが出たらどうしようと思っていたのですが、結局自分が夜の廊下を徘徊する事になりました。www

ここで特徴なのが昼は眠れる事。仕事をしていた時は昼に寝る事が出来なかったのですが、入院中なら寝放題です。で、夜に廊下の椅子に座り夜空を見つめる日々が続く事になりました。

10日ほどして、心臓病の先生に診てもらったのですが大学病院へ行けの一言で、患者の顔を見る事も無く診察終了。
もちろん、転院は拒否。
見かねた内科の先生が別の先生に診てもらえるように計らってくれました。

そこで心臓が怪しいとなったのですが、レントゲンは相変わらず真っ白、造影剤のCTもダメ、MRIも鮮明に見えず。
仕方が無いので直接心臓にアプローチすることになり、カテーテルで心臓の肉を一つまみ取って検査へ。
そこで突発性拡張型心筋症が確定しました。

肺炎の治療から心臓の治療に変更。
これに伴い、病室も変わりました。
そこで処方されたのがピモベンダン。
強心剤なのですが、これを飲んだら症状がピタリと止まりました。
毎晩ちゃんと寝られるようになり、めでたしめでたし。
でも、入院は続き、糖尿病食から減塩食へ、さらにワーファリン食に。
どんどんと不味くなって行きました。

お金が1か月単位で清算されるので、なんとしても当月中に退院すると訴えて無事退院となるところが、胃カメラの検査をもう一度やる事に。
 今度はドリルや超音波が付いた太い胃カメラを使うと言うので麻酔で寝て検査。これは楽だった。でもフラフラで病室バタン。で、胃がんの方はGIST(消化管間質腫瘍)と言う世にも珍しいがんだと判明しました。

まあ、こんな感じなのですが、症状は動機も息切れも全くありませんでした。

今思えば急に喉が渇くようになり、水をガブガブ飲むようになり、ウエストが10cm増えました。
この時に血が増え、心臓が急激に膨らんだのではないかと思っています。その時は糖尿病が悪化したのだと思ってました。

隠居の症状はゲップと横になると息が出来ない、それに腹が急に出る事かな?

 

でも、もし心臓が悪いのかなと思ったら、血液検査でBNPを測定してもらってください。簡単です。
値が40以上あったら心不全の可能性ありです。
隠居が自分で確認したのは320ぐらい。
でも医者が2000あった時にはと何度も言っていたので、大学病院へ行けと言った最初の医者の時は2000を超えていたのかも。

ただの血液検査で分かるので、ちょっとおかしいかもと思う人は測定してもらってください。 

長くなりましたが、もし心当たりがある方は躊躇の必要はありません。

まずBNPを測定してもらってください。

健康診断では測定しないと思いますので。