免疫を考える上でリンパ系は大きな役割を果たしています。
風邪をひくとリンパが腫れるなんていいますよね。
これも免疫機能が働いた結果なんです。
さて、リンパとは何でしょう?
人間は必要な酸素や栄養を血液で運んでいます。
その酸素や栄養は末端の血管から血液の水分と一緒に染み出て、各細胞へ届けられます。そして、血液の水分は二酸化炭素などと一緒に、また血管の中へ戻っていきます。
でも、すべてが血管に戻らないそうです。約10%が血管に戻らないそうです。
細胞の間に残った水分を間質液と呼ぶそうです。
このままでは、どんどんと細胞の周囲に水分が溜まってしまいます。
ここで出てくるのがリンパ管。
溜まった水分はリンパ管で回収されます。
この時、細菌やウイルスも一緒にリンパ管の中へ流入するそうです。
隠居のイメージは道路わきにある下水の入り口みたいなイメージです。
血管から染み出た水分はリンパ管に入るとリンパ液と呼ばれるようになります。
体中にあるリンパ管は集まって、クビの付け根あたりにある鎖骨の下あたりで静脈に流れ込みます。
そうそう、一緒に流れてきたウイルスや菌が静脈に入ると大変な事になりますよね。
大丈夫です。その前にいくつもリンパ節と言う、免疫細胞が集中して待ち受ける関所があって、そこでウイルスや菌は退治されるます。
リンパ節に多くいる免疫細胞はリンパ球と言われる免疫細胞です。そのほか、マクロファージなども待ち受けています。
もし、取り逃がしても次のリンパ節で捕まえる仕組みになっています。
文字で説明すると分かりにくいので添付の動画を見てくださいね。
そして重要になるのはリンパ流し。
血液は心臓で全身に圧送されていますが、リンパにはポンプがありません。
リンパを循環させているのは、筋肉の収縮などの体内部の圧力変化です。
無理に運動をする必要はなく、ゴロゴロと寝返りを打つ程度で流れるようです。
なので、座ったままの姿勢などは良くありません。
ちょっとだけでいいので、動作に気を配ってみてください。
リンパ液がリンパ節を通過する事で体内のウイルスや病原菌が退治されている訳ですから、積極的にリンパ液を流す事は健康に繋がります。
YouTubeにリンパ流しの動画が沢山出ていますので見てください。
でも、長続きしなければ意味がありません。
隠居は寝転んで、ゴロゴロ、右向いたり、左向いたり。
寝ている方が重力の影響を受けにくいので有効ではと考えています。
昔あった「金魚運動」と言うのも考えて見れば良かったのかも。www
皆さんも、ぜひリンパを流してくださいね。